初めに
研究背景
近年、CO2などの排出増加に伴う地球温暖化問題を背景にして、住宅などで消費される民生用エネルギーを
減少させるために、自然エネルギーを有効に利用し、居住環境を調整する手法が注目されている。寒冷地を中
心に普及してきた高気密・高断熱化住宅は、冬季の室内温熱環境の改善、暖房負荷の低減に対しては効果を発
揮している。しかし、この高気密・高断熱化住宅が比較的温暖な地域にも建設されるようになり、特に夏季の
室内温熱環境の悪化、冷房用エネルギーの大幅な増加が懸念されている。これに対し、省エネルギー手法の一
つである通風を利用し、居住者の体感温度を低下させることは、冷房の使用率を低下させる効果があり、今後
の積極的な利用が望まれる。
通風による効果は、立地条件・地域条件・建物形状に大きな影響を受けるが、これらの条件を考慮して通風
性能を定量的に評価している例は極めて少ない。特に、地域条件により通風の効果は大きく異なる。また、建
物の開口条件は、それぞれの都市の気象条件により変化すると考えられる。
単純住宅モデルを対象に、開放する窓の条件を変化させ、全国842都市における室内通風デグリアワー(以下
室内CVDH)を算出する。室内CVDHから各都市の最適な窓の開放条件を定量的に解析することにより、全国を対象
とした通風設計資料を作成し、通風性能に関するデータベースを構築する。
掲載データ

MENU説明
非暖房期間 :非暖房期間の説明と全国の非暖房期間を掲載
CFD解析結果 :CFD解析を行ったモデルの1F、2Fのメッシュ平面図と概観の紹介と単純住宅モデルのcese分けの紹介
単純住宅モデル
〜 :各住宅モデルの室内気流分布を掲載
実在住宅モデルC
CVDHとは :通風デグリアワーの説明
室内CVDH :室内CVDH解析フローを掲載
通風マップ :全国842地域の室内CVDHのデータを掲載(詳細地域を選択していただくと地域毎に表示されます。)